良導絡自律神経調整療法

序文

このたび同門の中谷義雄博士が各方面からの要望に応えて、「良導絡自律神経調整療法」を上梓することになった。中谷君が「皮膚通電抵抗の疾病による変化」という構想を胸中に温めて、京都大学医学部生埋学教室笹川久吾先生の門を敲いたのは昭和27年1月のことである。以来20星霜、その間孜々として学理と臨床に研績を積んで良導点・良導絡の命名から、その部位における通電抵抗値と疾病との関係を系統づけ、此の関係の根本原因は自律神経系のリズムとアンバランスにあることを探りあて、ついで原理に基づいて疾病治療に有効な皮膚部位の探求、該部位における治療法という順に歩を進めて来ている。中谷君の此の研究によって古典伝承的であった東洋医学の治療術式が近代科学の脚光を浴びることになって、斯界の人々によりどころを与えたに止まらず、改めて東洋医術が独立した歩を進めることが出来るようになった。中谷君は長年月にわたる研究の途上、良導絡治療の説明のため、あるいは新しい知見の報告のため数種の書物を出版しているが、良導絡による治療法が一般医家に浸透して広〈用いられるようになり、かつ専門医師による学会も結成され年毎に数多の研究成果が発表されるに及んで、此の治療法に関する中谷博士の決定版ともいうべき書物が大方の人々から強く要望されるようになったのも当然のなりゆきである。中谷君が研究に臨床に寧日のない忙しい時聞をさいて本書を作られたわけも此の強い要求があったからで、良導絡に関するすべてのものを盛り込むことに努力されたため600頁余の大部のものになっている。
本書は次の6章より成り立っている。

第1章良導絡自律神経調整療法の概要
第2章良導絡に関する基礎的研究
第3章良導絡治療の臨床編
第4章良導絡治療臨床実習編
第5章良導絡の記録
第6章良導絡研究参考編

第1章では良導絡治療法の概要がのべられていて、新しく此の療法をはじめる人でもこの章をマスターすればまずまずこと足りるものがあり、既に該療法を実用している人にとっては此の章は各自の行っている療法に新しい知識を加えるよすがになり得るものである。第2章は良導絡に関する基礎的な研究事項である。ここをみると、ただ漫然と右へならえ式に治療法を実施しているだけでは不充分で、より有効適切な治療を目ざすために是非知っておくべき事項であることがわかる。第3章は著者の所で長年月実施して来た良導絡治療法をまとめて、治療の実際に当って知得しておくべき事項がのべられている。従って第2章と第3章は良導絡治療法を自家の薬籠中のものとするためには是非必要なものであるといえる。第4章は治療の実際に当って手技の修熟に必要なことを更にこまかく且つ平易に説明するために多数の図表で解説、臨床実習編としてまとめたものである。以上の4つの章で治療方法を知悉し、且つこれを実施し充分に活用し得ることが出来るわけであるが、更に2つの章がつけ加えられている。第5章は著者が出演し視聴率を高めたテレビの後記やその他良導絡に関する記録がおさめられていて、著者の活躍をしのぶことが出来る。第6章は良導絡研究参考編として多くの頁をさいて良導絡に関係のある参考事項をもうらしている。今日のように良導絡治療法が医家に広〈聞いられるようになり、各地に研究会が出来ている現状では此の章が著者の姿勢を示すつまり本書の真骨頂であろうとさえ考えられるものである。本書の頁数に匹敵する多数の図表も特長的なもので読者の理解を高めるのに役立つものである。本書が多くの人々によって実地に活用され、治病に寄与し社会福祉に貢献することを願うものである。

昭和46年7月(京都大学にて)
京都大学教授
医学博士 田村喜弘

序文

明治時代、西洋医学を医療の正統とするために、議会に於て、東洋医学の廃止が議決せられたが、針灸の効果あることは、何人も、これを否定し得ず、そのために、今日まで、針灸専門学校が存続しているのであります。昭和25年、中谷義雄博士は、東洋医学研究中、良導点・良導絡を発見して、良導絡研究所を創設、たまたま、東洋医学の研究が行われていた京都大学医学部生理学教室に於て、笹川久吾教授の下に、「皮膚通電抵抗と良導絡」研究によって、学位を受領せられたので、あります。引つづき、昭和35年には、良導絡学会を創設して、爾来、良導絡診療所を経営し乍ら、休日を利用して、全国の医師会にはたらきかけて、今日まで、300回以上の講習会を開催せられて来たことは、全く、常人の企て及ばざる偉業であります。
今回、中谷義雄博士が、「良導絡自律神経調整療法Jの題名の下に、待望の著書を刊行せられたことは、東洋医学にとっては、もとより、広く日本の医学界の将来のために、最も有益なる著書と確信致します。博士は、この著書に於て、長年の治療経験を基にして、作成せられたカードを利用して、その診療にあて、調整療法の特に適した疾怠として50種類を挙げて居りますが、神経痛に於ける特効に於ては、幾多の初心者も経験する所であります。
色盲患児の色覚向上に就ては、既に国際学校保健学会に於て、二回も報告せられ、又、スポーツ医学の分野に於ても、去る東京オリンピックに於ける体操の小野 喬選手を始め、幾多の治験例が報告せられて居ります。最近、大阪医科大学、ペイン・クリニック・兵頭教授を中心として、各地の病院のペイン・クリニックにも、採用せられて居ります。東南アジア各国にも、徐々に利用せられつつある状態であります。中谷博士は、易学を基礎とする東洋医学の長所に就て研究して、西洋医学の医学思想と比較するなど、両者を極めて21世紀の医学建設に資することは、我々の責務ではないでしょうか?
この意味に於ても、中谷博士の新著の有意義なることを力説したいのであります。中谷博士は、尚春秋に富み、日夜良導絡治療の研究と、実践に努力せられている現状に鑑み、漸次、真剣な同志諸君と結ばれ乍ら、該治療の完成が何日の時にか到来することを祈念して、新著推薦の辞といたします。

昭和46年7月
日本良導給自律神経学会会長
医学博士 野津 謙

序文

中谷博士が今回、20年にわたる良導絡の研究、および体得された治療知見を1冊の本にまとめられた。これは氏の良導絡総決算であるが、同時に後学の士にとって願ってもない入門書であり、かつ辞典でもある。中谷博士は多くの才に恵まれている。独創的な思考力がなければ良導絡は生まれなかったであろうし、また人1倍の実行力と根気がなければ、それを今日ほど広く普及させることもできなかったであろう。さらに万人に尊敬される人がら、加えて庶民的なパーソナリティを持ち合わせなかったら、この島国的日本で多くの人の共感を得ることはできなかったに違いない。
周知のように氏は話術の才にもたけている。えてしてこのような人は文筆を苦手とするものであるが、過去における厖大な論文の数は、学者に要求される筆力も合わせ持っている何よりの証拠である。昭和31年、中谷氏は「皮膚刺激療法jと題する単行本を今回と同じ良導絡研究所から出版された。この本はそれまでの数年間の業績をまとめたものであり、良導絡理論が確立されるに至る研究の集積である。これは同時に、氏の博士論文でもあった。したがって書体は「学問的」であり、臨床の実際についての指導書ではなかった。絶版になって久しいが、実技を習得すれば誰でも基礎理論の詳細を知りたくなる。この本の復刊が期待されていたが、その後の新知見もあり、かつ理論だけでは一般書として弱く懸案になっていた。
このたびの本は、臨床に重点があるとはいえ、かっての本で紹介された基礎理論の要点をより吟味した形で、ほとんど余さず集録している。当然大冊になるが、これだけのボリウムは必要最低限であり、大冊としての価値は十分にある。近年、東洋医学の再認識は世界的な機運にある。ただ、旧式の兵器は、どんなにそれをうまく使いこなしても、新兵器の登場によって破れ去る。古典東洋医学はそれなりの価値があるが、進歩と改良がなされねばやがては滅び去る。過去3000年にわたる古典東洋医宇は、中谷・笹川らによる良導絡理論によって、今や近代科学としての裏づけを持ち、新しい刺激物理療法として現在の医療の一分野に位置づけされた。もちろん、なお検討さるべき問題はあまりにも多く残されている。個人でできる研究範囲は知れている。これからは世界の学者によって錬り直されねばならないが、そのためにも本書は、なくてはならない土台石である。

昭和46年7月20日
大阪医科大学麻酔科教授
医学博士 兵頭正義

序文

昭和25年4月2日に腎炎の患者さんで腎良導絡を発見して以来20年をこえてしまいました。その間、研究と臨床に良導絡だけのことを考えてきました。出来上ってしまえば簡単なことではありますが、研究中は何が出来上るのか、どうすれば良いのか、コロンブスが大洋の中に舟を進めて、これからどうなるのか、はたしてインドが見つかるか、それと同じ気持であったと思います。幸にして現在では臨床的にも非常に役立ち近代医学の盲点をうずめるに足ると自負できるような新しい理学療法にまで発展して参りました。本書の内容は、ほとんど私が研究したものでありますが、針灸の古典を参考にした為に急速な速度で研究が進んだことは、うたがう余地もありません。これは温故知新であり、古いものには案外良いところがあり、新しいものには案外欠点があるという格言も参考にしなければなりません。古医学には哲学があります。針は単なる針にすぎないが如何に矛や盾が進んだものができようとも、針は人を活かす活人の針であり、矛は人を殺す道具である。そこに尊卑、自らきわまると述べています。
人を活かす針の研究ができることは幸福であると思います。昭和19年頃より針灸の勉強を始めたわけですが、その当時は針灸をとり入れて行う医師は、ほとんどおらず、要するに変人だということになります。別に先見の明があったわけではありませんが、唯自分の興味のある道を選んだわけであります。これは復古調といいますか、いつの聞にか東洋医学のブームが起り、ニクソン大統領の中国訪門によって針ブームが、米国や日本を更に刺激して良導絡は日本から、東南アジア、ヨーロyパ、そして米国にまで広がって行くようになりました。これは一重に良導絡自律神総学会や良導絡に好意をよせて下さる諸先輩のひきたてであって、昭和48年5月13日より米国に於て、ワシン卜ン大学に於ける国際ペインシンポジウムに於ける良導絡治療及びその成績の発表(佐藤教授と中谷)その外、カリフォルニア大学麻酔科主催に於ける講演会(佐藤、山下、中谷)、ニュヨーク大学リハビリテーション臨床部門に於ける講演会、及びハワイ、サンフランシスコ、ロスアンゼルス、ダモイ、デトロイド、シカゴ等に於ける医師会の講習会、カナダのバンクーバの講習会等と、昭和48年は米国への進出の年となりました。
この本は昭和46年9月3日に第1版2000冊、出版されて48年2月には、もう数冊を残して売り止となり、今までの誤りを正して、第2版を出版することになりました。良導絡の研究や臨床には;無くてはならない本となり良導絡の大事典の役割をはたすことになります。データーも約5000例のものを唯今カード選別機によって整理されつつあります。新しい研究は学会の雑誌に報告致します。又この本の内容を変えなければならなくなる日が一日も速く来ることを願っております。

昭和1973年6月30日
日本良導絡自律神総学会副会長
日本針灸良導絡医学会名誉会長
中谷義雄

*第二版改定にあたり、良導絡研究所員大塚晋策君に熟読してもらって、誤字・脱字等意味の通じ鰍い点等を改正しました。

目 次

良導絡自律神経調整療法
序文  医学博士  田村喜弘 Ⅰ
序文  医学博士  野津 謙 Ⅱ
序文  医学博士  兵頭正義 Ⅲ
序文  医学博士  中谷義雄 Ⅳ

第1章 良導絡自律神経調整療法の概要

  • 良導絡自律神経調整療法を、これから行う人のために
  • 良導絡自律神経調整療法とは
  • 自律神経を調節する意義
  • 病気と自律神経
  • 現代までの自律神経機能検査法
  • 皮膚通電抵抗について
  • 健康人の皮膚通電抵抗
  • 病人の皮膚通電抵抗・反応良導点の定義
  • 良導絡図・良導絡の定義
  • 反応良導点治療と全良導絡調整療法
  • 良導絡自律神経調整療法の適応疾患
  • 反応良導点の探索の仕方
  • 反応良導点の求め方
  • 反応良導点の配置を考えての求め方
  • 反応良導点治療の処方
  • 反応良導点への刺激の種類
  • 反応良導点への電極刺入の方法
  • 反応良導点への電極刺入の深さと方向
  • 反応良導点への電極刺入刺激の手技
  • 刺針の手技
  • 反応良導点への刺激の強さ
  • 全身的な刺激量としては
  • 反応良導点の感受性
  • 良導絡の形態の発見と内臓の関係
  • 良導絡の形態の症状
  • 良導絡の興奮性(代表測定点)
    1) 反応良導点の興奮性
    2) 良導絡の興奮性

  • 良導絡興奮性の修正(病人と比較するため)
  • 良導絡専用カルテ
  • 良導絡興抑の組合せと不問診
  • 良導絡の生理的範囲
  • 良導絡名と内臓名
  • 良導絡の刺激
  • 電気針
  • 適合刺激
  • 太い針の刺入法と、その効用
  • 刺激の与え方と全良導絡調整
  • 刺激の種類と強さが良導絡に及ぼす影響
  • 良導絡の調整点
  • 良導絡の興奮点と抑制点
  • 全良導絡調整療法
第2章良導絡に関する基礎的研究

  • 同一良導絡上の良導点の相
  • 同一良導絡上の各良導点刺激が、その各々の良導点の電流量に及ぼす影響
  • H1(肺)良導絡上の各良導点の変動について
  • 同一良導絡上の諸良導点刺激が他の良導絡に及ぼす影響
  • 五伝導方向に関する研究
  • 五伝導方向と興奮線、抑制線に関する研究
  • 良導絡興奮性と内臓興奮性の相関
  • 良導絡の左右、表裏の相関
  • 患者1000列の良導絡の興抑の比率
  • 男女別と良導絡興奮性について
  • 年齢と良導絡興奮性との相関について
  • 気圧と良導絡、興、抑の関係について
  • 湿度と良導絡の興、抑の関係について
  • 室温と年齢が代表測定点電流量持に平均値電流量に及ぼす影響につい
  • 室温と良導絡興抑の相聞について
  • 季節と良導絡の興奮性
  • 良導絡の興、抑と季節の関係
  • 日常生活が良導絡興奮性に及ぼす影響
  • 良導絡興奮性のバラツキについて
  • 男女別と良導絡興奮性のバラツキの関係について
  • 年齢と良導絡興奮性のバラツキについて
  • 季節とパラツキの関係について
  • 湿度と良導絡興奮性のバラツキについて
  • 気圧と良導絡興奮性のバラツキについて
  • 良導絡の興奮性の興抑相関関係
  • 各良導絡の相関関係について
  • 良導絡興・抑相関関係より原因を発見し治療点を少なくする方法
  • 患者1000例の良導絡の相関関係(その1)(H1→H2→H3~F6良導絡の相関)
    (その2)(各良導絡の興抑と他の良導絡の興抑との相関について)
    1) 皮膚通電、電流量比較に関する研究
    2) 仁丹による圧刺激の研究
    3) 背部兪穴及び募穴及び代表測定点(原穴)の電流量との相関について

  • 症状と良導絡の興、抑の関係、例数表と%表について
  • 良導絡症候群とその%について
  • 疾患による良導絡興抑パターン・カルテについて
  • 症状と良導絡、興、抑の関係、良導絡パターン・カルテについて
  • 年齢と症状との関係
  • 症状と症状との相関について
  • 電気針刺激による全良導絡興奮性バラツキの変動について
  • 電気針刺激による良導絡興奮性の変動、特に良導絡、興奮性の最高と最低良導絡の電流量の変動について
  • 低周波刺激を良導点に加えた場合の響の方向について
  • 代表部測定点の皮膚温について
  • 代表測定点の電流量と皮膚温について
  • 代表測定点の電流量と皮膚温の関係
  • 代表測定点の電流量と皮膚温の左右差に関する研究
  • 皮膚の色を数的に表現する方法について
  • 良導絡の左右差と患部の左右の関係
  • 病巣を発見するには
  • 良導絡とホルモン分泌の関係
  • 良導絡の形態と交感神経の走行
  • 横の断区の治療
  • 交感神経皮膚節
  • 運動刺激点
  • 自然良能治癒力
  • 耳診と治療
  • 高周波放電写真
  • 良導絡刺絡について
  • 良導絡系について
  • 良導絡自律神経調整療法の治効機構
  • 針を折った場合
  • 治療に用いる刺激の強さ
第3章良導絡治療の臨床編

  • 良導絡治療を行うにあたって
  • 良導絡測定をうけた患者1000名の症状と例数
  • 良導絡治療をうけた年齢層の比率について
  • 患者の年齢層と季節との関係
  • 季節と来院患者の症状及び、その比率変動について
  • 良導絡治療
    反応良導点治療(局所的交感神経調整療法)
    全良導絡調整療法(全身的交感神経調整療法)

  • 測定から治療まで
  • 私の常用治療点とその応用
  • 良導絡専用カルテの読み方
    1) 生理的範囲の求め方
    2) 生理的範囲の高さ
    3) 電流量が少くて興抑を求め難いとき
    4) 良導絡の興抑による症状のあて方
    5) 小児の不問診
    6) 良導絡興、抑異常、二つの組合せと不問診点
    7) 良導絡不問診を行う前の観察と検査
    8) 良導絡のバラツキの大きさと症状
    9) 喘息とH1(肺)良導絡
    10) 斜角筋症候群とF3良導絡
    11) 不問診の価値と病名

  • 良導絡治療の適否
  • 良導絡治療方針
    1) 治療点を正確にとる
      A)反応良導点
      B)筋硬結
      C)圧痛点
      D)神経節及び神経
      E)動脈
      F)骨
      G)腹膜
      H)内臓
      I)筋と筋の間(経穴)
      J)奇穴
    2) 治療点をどこに求めるか
    3) 治療点の配合
    4) どのような刺激(種類)を与えるべきか
    5) どのような刺激の強さを与えるべきか
      A)治療点の数は何ヶ所ぐらいに求めるべきか
      B)一ヶ所に行う刺激の強さ
    6) どのような手技を用うべきか
    バイオリン説
    耳掃除説
    SEX説
    7) 良導絡治療で注意しなければならないこと
      A)肺を刺さないこと
      B)胸部を深く刺すと肋間神経痛が起こる
      C)脳貧血を起こすことあり
      D)神経に直接あたると電撃痛を起こす
      E)強いアレルギー患者には刺針部に発赤
      F)刺激過剰の場合倦怠感或いは熱発
      G)癌は治らない
      H)折針の問題
      I)針はアルコール消毒
      J)内臓への刺針
      K)刺針による皮下出血
      L)禁針部
      M)妊婦への刺針
      N)刺針を特に痛がる人

  • 良導絡測定の間隔
  • 反応良導点探索の間隔
  • 治療の間隔
  • 疾患名或は症状に対する反応、良導点(治療点)
    頭部、顔面部、目、耳、鼻、口腔、咽喉、頭部、肩、上肢、胸部、背部、肺、心、食道、肋膜、横隔膜、肝胆、胃、膵、脾、腸、腎、副腎、膀胱、生殖器、循環器、血液、神経、腰部、皮膚、下肢
第4章 良導絡治療臨床実習編

  • 全良導絡調整診療実習10例
    1) 膝関節炎
    2) 冠不全、腰痛神経痛
    3) 胃下垂症
    4) ノイローゼ
    5) 膝関節炎
    6) 痔
    7) 耳鳴
    8) 左五十肩、右坐骨神経
    9) 気管支喘息
    10) インポテンツ

  • 反応、良導点治療演習14例
    1) 不眠症
    2) 肩のこり
    3) 気管支端息
    4) 慢性胃炎
    5) 下腹部疾患
    6) 婦人科疾患
    7) 皮膚科疾患
    8) 発汗異常
    9) 小児科疾患
    10) 内分泌疾患
    11) 眼科疾患
    12) 耳科疾患
    14) 歯科疾患

  • 各疾患とその治療点の求め方
    1) 脳神経科
      A)頭痛
      B)不眠症
      C)ノイローゼ
      D)癲癇
      E)眩暈
      F)精神病
    2) 眼科疾患
      A)眼疾患と良導絡の興奮性
      B)色盲、色弱、治験90例分析
      C)先天性色覚異常の良導絡治験成績・(関)
      D)色盲の治る生理(笹川)
      E)仮性近視の治験(34例)
    3) 耳疾患(耳鳴、難聴
    4) 鼻疾患(アレルギー性鼻炎、所謂蓄膿症)
    5) 口腔疾患(口唇、舌、歯
    6) 神経痛と神経廊療
    7) 気管支端怠
    8) 胃腸病
    9) 旺門病(痔、脱虹)
    10) インポテンツ
    11) ホルモン分泌刺激点
    12) 婦人科疾患(生殖器治療点
    13) 小児疾患
    14) 皮膚科疾患
    15) 発汗異常
    16) 生殖器と治療点

  • 刺激療法と患者への注意
第5章 良導絡の記録

  • 中谷義雄の良導絡(アフタヌーン・ショウ)テレピ後記
  • 良導絡講習会を開催した都道府県名と回数
  • 良導絡小史
  • 今後の研究の仕方
    主文献の大要
第6章 良導絡研究参考編

  • 良導絡自律神経調整療法と針灸療法の相違
  • 東洋医学と西洋医学の相違と長短所について
    1) 歴史
    2) 医学思想について
    3) 基礎医学的考察
    4) 将来

  • 刺激療法を行うにあたって必要な生理学
  • 痛みについて
  • 皮膚をスンプする
  • 現代までの針灸の実験的研究業績
  • 針灸イロハかるた
  • 針灸古典医学の初歩概要
  • 脈診(東洋医学の脈診)
    1) 脈診序
    2) 脈診によって何を知るか
    3) 脈診部位の発展
    4) 脈診部位
    5) 脈診を行う者の心得
    6) 健康人の脈状
    7) 七表、八裏、九道、七死の脈
    8) 陰陽虚実について
    9) 祖脈(おやみやく)
    10) 浮沈を基準とした虚実の求め方
    11) 針術に必要な六部位の脈診
    12) 季節と健康脈
    13) 脈雑論
    14) 六部位脈診虚実より症状を求める
    15) 脈状の中医脈学十講による説明
    16) 六部位の虚実と脈状
    17) 死病の脈
    18) 六気七情の脈
    19) 反関の脈
    20) 女子と脈状
    21) 寸関尺部位の通電抵抗
    22) 脈診の確実に出来る人はいるか
    23) 私はこの様にして脈をみている
    24) 追加脈診法
    25) 結語

  • 奇経八脈
  • 十二経別
  • 十二経筋
  • 十五別絡
  • 1ヶ所で効く治療点
  • 針響について
  • 幻覚針響
  • 科学的に観た古典五行説、特に井栄兪経合についての見解
  • 経穴名一人放談
  • アンケート報告
  • 経外奇穴図鑑、経穴名と主治
  • 良導絡百話
    1) 頭痛
    2) 不眠症
    3) 頭部打撲症
    4) ノイローゼ
    5) 頭髪を黒くする方法
    6) 顔面浮腫
    7) 眩暈
    8) 癲癇
    9) 頭の良くなる方法
    10) 眼疾患
    11) 耳疾患
    12) 鼻疾患
    13) 口腔疾患
    14) 咽喉疾患
    15) 斜頚
    16) 三叉神経痛
    17) 後頭部と肩のこり
    18) 五十肩
    19) パセドウ氏病
    20) 斜角筋症候群
    21) 肋聞神経痛
    22) 肺結核と肋膜炎
    23) 心臓病
    24) 食道痙攣
    25) 横隔膜痙攣
    26) 肝臓癌と肝硬変症
    27) 黄疸
    28) 胆石症
    29) 胃痙攣
    30) 慢性胃炎
    31) 胃酸過多症
    32) 胃潰瘍と十二指腸潰瘍
    33) 糖尿病
    34) 胃下垂
    35) 腕関節炎
    36) 書痙
    37) 乳腺炎
    38) 胃部の動悸
    39) 食欲不振
    40) 常習性便秘
    41) 下痢
    42) 肥胖症
    43) 羸痩
    44) 急性胃腸炎
    45) 粘液疝痛
    46) 腸の癒着
    47) 急性虫垂炎
    48) 急性直腸炎と左右の問題
    49) 痔
    50) 気管支喘息と自律神経緊張と検査法
    51) 感冒
    52) 筋無力症
    53) 糸球体腎炎
    54) 膀胱炎
    55) 夜尿症
    56) 高血圧症
    57) 低血圧症
    58) 眩暈
    59) 四肢の運動麻痺特に半身不随症
    60) 小児虚弱
    61) 乳幼児神経症
    62) 消化不良性中毒
    63) 小児喘息と発泡膏療法
    64) 難聴
    65) スタミナとインポ
    66) 不感症
    67) 子宮内膜炎
    68) 更年期障害
    69) 腰痛症
    70) リウマチ
    71) 月経困難症
    72) 陣痛微弱
    73) 蕁麻疹
    74) 湿疹
    75) 白癬
    76) 色素異常
    77) 鞭打ち症
    78) 坐骨神経痛
    79) 交感神経切除と下肢
    80) 自律神経失調症
    81) 陰部神経痛
    82) 陰嚢水腫の現われた疾患
    83) 衂血
    84) 轉筋
    85) 発汗異常
    86) 臀部の注射による化膿
    87) 捻挫
    88) 膝関節炎
    89) 牙関緊急
    90) 指外傷
    91) 肺結核の空洞
    92) ベーシェット病
    93) どもり
    94) 精神病
    95) 感情
    96) 細菌性疾患
    97) 失敗例と折針及び感染
    98) 病名不祥
    99) 自律神経と病気及び食養生
    100) 良導絡治療は何故に効くか

(附録)経穴名のよみ方と良導点の記号の対比と適応疾患